為替相場に影響を与えるもの
複数の要因
為替相場は、世界情勢に影響されて変動していきますが、その中に主となる要因がいくつかあります。
その中のひとつが、経常収支(2国間の貿易収支)です。為替相場を判断するうえで基本ともいえるもので、少なからず影響を与えるものです。貿易収支が黒字である国の通貨は買われやすい傾向にあり、赤字である国は売られやすくなります。
また、2国間の金利の格差も要因のひとつです。2国間の金利水準を比べることによって、為替の動向を把握しやすくなるというものです。
2国間の経済力格差も、短期的な要因として参考になります。景気は、景気過熱→景気後退→景気悪化→景気低迷→景気回復→景気拡大→景気過熱というように循環を繰り返しています。
そのなかで、景気過熱(天井(ピークアウト))と景気低迷(景気の底入れ)が、景気の転換点として注目されています。2国間のどちらかが、景気の転換点になるような場合、為替市場に大きな影響を及ぼすと言われています。
2国間の資本移動も要因となります。通常、多くの資金が流れ込む国の通貨は買われやすく、通貨は高くなります。
2国間のどちらに、たくさんの資金が移動するかで、為替相場は変動していきます。この要因は短期的に、時には中期的な要因として為替市場に影響を与えます。たとえば、企業買収や不動産投資・M&Aや、景気循環に伴う株式・債券市場への投資、投資されやすい国に多額の資金が移動することなど様々なものがあります。